<第1次選考委員会報告>
今回は昨年度に引き続き9名(昨年度10名)と応募者数は少なかったばかりでなく、楽譜による選考(いわゆる譜面審査)に入っても選考委員各氏から、今回は応募作品の全体の内容上のレベルの低さが問題として提起され、挙手による投票の結果、4作品が一応検討すべき作品として残されたものの、いずれも、残念ながら入選作品として、本選の機会(平成16年7月15日〔木〕の「現代日本のオーケストラ音楽 第28回演奏会」)で演奏されるに相応しくないと結論された。従って今回は入選作品はなく、同コンサートには取り上げられるべき該当作品はなかった。
こうした結果にいたる経過、さらにはその問題点については、他日、詳しくご報告し、また論じたいと考えている。
海老澤 敏
新国立劇場運営財団副理事長
日本交響楽振興財団理事・同作曲賞選考委員
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